映画「グラン・トリノ」
2008年アメリカ映画
ミシガン州にて撮影された
グラントリノとはフォードのフォードトリノのうち72年から76年に生産されたものの名称
戦争を経験した頑固な老人の孤独な隠居暮らしが隣人によって変わり始め、その生き様を描いている
また老人と出会ったことで変わり始めた少年の成長を描いている
なんとなくパッケージに雰囲気があったのでみてみました。
この主人公の老人は単に頑固というだけではなく、どこか惹きつけられるようなミステリアスなキャラで、全編にわたって粋なシーンがたくさんありました。
懺悔のシーンで朝鮮戦争に関して懺悔しなかったのが印象的というか、決定的でした。老人は罪の意識は持っているが後悔はしていないということを示しています。頑固な性格がよく表れていてかっこよかったです。
最後は割とあっさり終わったような感じがしました。自分が一番だった老人がそれ以上に大切なもののために死ねるなら本望といった、メッセージもシンプルです。
少年に関して、日本人の感覚とはまた違うのかもしれませんが、最初の時点でそれほど臆病者という印象はありませんでした。なので老人と出会ってからの変化が弱かったように思いました。
車にはあまり興味はないのですが、映画中のグラントリノはかっこよかったです。ほしくなりました。
映像はきれいだったのですが、映画の雰囲気的にはもう少し荒く、オールド感があるほうがいいと思います。ただグラントリノの外観がきれいに映ってるほうがいいにきまってるので、そういうことでしょうか。