映画「人生の特等席」

2012年公開 ロバート・ロレンツ監督アメリカ映画

主演はクリント・イーストウッドで制作にも携わる

過去に一つの闇を抱えた野球選手の名スカウトマンが、老いで盲目になってきたハンデを弁護士の娘が手助けしようとすることから始まる二人の、また、それぞれのストーリー

 

政治的、歴史的背景は何も知らなくても楽しめる映画でした。

前にみたグラントリノと同様にクリント・イーストウッドは粋なおじさんという印象をうけました。スカウトマンのジョニーとのやりとりなど会話で魅せる部分が多く、ガスというキャラクターに引き込まれていきました。

ストーリー全体としては少し単調すぎたような気がします。どんでん返しとしてガスの過去の闇があると思うのですが、僕の感受性が乏しいのか、だから娘と距離をとっていたのか、くらいですんですまいました。もう一回みたらまた違うのかもしれませんが。

ラストは一見安易なようですが、多分あれ以外はないのではないかと思っています。ハッピーエンドであり、ミッキーによるものであり、しかしミッキーが努力して見つけたとなるとガスを超えたということになりかねないからです。

見る人の力量が試されるおもしろい映画だとおもいます。